ゼロイチ起業ノート

スタートアップ、スモールビジネスを問わずにゼロイチ起業に挑戦、成功する人を増やすことで日本において起業という選択肢を当たり前にすることが究極的な目標です。

僕が起業した時に提供したかった価値と作りたかった未来

2017年9月末を持って、6年間代表を勤めた会社の代表を退任しました。今後は取締役として後任育成のために残りますが、また新たに会社を立ち上げようと思っています。

今日は6年間で成し遂げたかったこと、実現したかったことについて振り返ってちょっとしたポエムでも書こうかと思います。

合理的に判断して起業するのがよいとは思うけど

僕自身は起業家界隈では目線が低く、「ザッカーバーグのfacebookのように世界を変えるプロダクトが作りたい」、「ジョブズのスピーチに感動して世界を目指して起業する」みたいな意識の高さは持っていません。どちらかと言えば、リスクを最小限に抑えながら、サラリーマンでは得られないリターンを得るための起業や自分が実現したい生き方のための起業という意識が強いです。

blog.zerotoone.jp

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一方でたまに起業の相談を受けたり、既に起業してる怪しい感じの起業家と話をしていると、全然ユーザーのこと考えておらず違和感を感じることも少なくありません。彼らは提供してる価値には興味がなく、自分がいかに楽して儲けるかしか考えていないようで、話していても面白くないと感じてしまいます。

僕自身は世界を大々的に変えたり、世の中のほとんどの人が使ってるような有名サービスを作るというほど意識は高くなくてもいいけど、限られた人が泣いて喜ぶサービスを作るべきだと思ってます。

僕が採用支援事業で起業して提供したかった価値と作りたかった未来

先日、三菱商事に勤める同期ぐらいの人とバーベキューした時に、僕がやってる新卒向けの採用支援事業の話になったんですよ。その時に、三菱商事に勤める方が

「僕の1つ上の先輩に入社時の評価がめちゃくちゃ高かった慶應の先輩がいて、社内の部長や課長にも、「彼のエントリーシートは素晴らしかった」と言われてる人がいるんですよ。その先輩にエントリーシートかなり頑張って書いたんですか?って聞いたら、「そんなの伝統的に慶應の先輩から受け継いだのをそのまんま書いただけだよ」って笑いながら話してたんですよね」

と話してて、これが僕が変えたかった未来の一つだったんだよなと改めて思いました。

この話に出てくる慶應の三菱商事の先輩や僕らが就職活動をした2006年とか2007年ってまだまだ就職活動に関する情報はクローズドな状況でした。エントリーシートもどうやって書いたらいいのかわからずにOB訪問して聞くか、今も続く「絶対内定シリーズ」のエントリーシート編ぐらいしか情報がありませんでした。

絶対内定2019 エントリーシート・履歴書

絶対内定2019 エントリーシート・履歴書

 

僕自身、地方から上京して慶應義塾大学に入り、サークルも あまり就職活動実績が芳しいところではなく情報を得るのにかなり苦労しました。

一方で、先程の三菱商事の慶應の先輩のように、クローズドなコミュニティで共有されたオトクな情報でスイスイと就職活動をうまくいかせてしまう人もいました。もちろんエントリーシートがすごいだけで突破できるほど甘いものではないので、面接やその他実績も優れていたとは思いますが、こういう状況はよくないんだろうなと起業するときから思っていました。実際にユーザーも企業が発信する企業にとって都合のいい情報ではなく、自分の就職に実際に役立つ情報を欲しがっていました。だからこそ内定者のエントリーシートを多数掲載し、就職活動に関する情報をオープンに提供したサイトだった僕らのサービスに初年度から2万人もの会員登録があったのだと思います。

今考えると、「ちょっとした情報の差やテクニックの差で人生を大きく左右する就職活動に大きな影響が出てしまう」という現状を、「就職活動に関する情報をオープンにすることで学生本来の実力や実績が評価される」ような未来に貢献したいと思っていたのかもしれないなと思います。

最後に

僕らが起業した2011年から6年が経ち、今では僕らが立ち上げた会社以外にも多くの会社が内定者のエントリーシートを掲載しており、情報はかなりオープンになってきました。一方で情報がオープンになりすぎたために、「学生が同じことばかりエントリーシートに書いたり、話すようになって選考が難しくなってる」という企業側の悩みも浮かび上がってきました。

一つのサービスやプロダクトが全ての課題を解決することはできません。結局、時代が変われば人々が直面する悩みや課題が変わるので、それを解決するサービスを生み出す起業家のニーズはいつまでもなくなりません。自分の身の回りで、困っている人がいてそれを解決するアイディアや方法が知っている人が気軽にサービスを作る未来が来るともっともっと社会はよくなるんじゃないかなと思ってます。