ゼロイチ起業ノート

スタートアップ、スモールビジネスを問わずにゼロイチ起業に挑戦、成功する人を増やすことで日本において起業という選択肢を当たり前にすることが究極的な目標です。

スタートアップ・ベンチャー企業の取締役になると給料はいくらか

僕自身が総合商社に勤めていたことから、大企業からスタートアップ・ベンチャー企業への転職を考えている人の相談を受けることがあります。その中で実際に給料はどのぐらい貰えるのか、アップサイドはどれだけ見込めるのかという話になることは少なくありません。今までは感覚値で何となく回答していましたが、しっかりとデータにもとづいて答えられるように上場したスタートアップ・ベンチャー企業の取締役の給料を調べてみました。 

調査の対象と方法

・2013年〜2016年末までに上場したネット系企業48社が対象

・直近発表のあった有価証券報告書から取締役の給与および人数から1人あたりの給与を算出

 

調査対象企業は下記の通り

キャリアインデックス、エルテス 、アイモバイル、ユーザベース、アトラエ、グローバルウェイ、エボラブルアジア、アカツキ、バリューゴルフ、はてな、マイネット、AppBank、ピクスタ、メタップス、イトクロ、アイリッジ、富士山マガジンサービス、マーケットエンタープライズ、ジグソー、Gunosy、レントラックス、Aiming、イード、ALBERT、ファーストロジック、オウチーノ、ブイキューブ、ホットリンク、アライドアーキテクツ、じげん、フォトクリエイト、オークファン、オルトプラス、オイシックス、カヤック、データセクション、サイジニア、gumi、クラウドワークス、弁護士ドットコム、SHIFT、リアルワールド、ロックオン、イグニス、VOYAGE GROUP、メドピア、レアジョブ、フリークアウト

 

スタートアップ・ベンチャー企業の取締役の給料は大体1500万円

 結論から言ってしまうと、スタートアップ・ベンチャー企業の取締役の給料は大体1500万円が相場になります。データだけでなく僕自身が知り合いのベンチャー企業の取締役から聞いてる給与も大体このような水準です。

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取締役の給与の平均値は1670万円、中央値は1557万円

取締役1人当たりの給与の平均値は1670万円、中央値は1557万円となりました。1人当たりの給与が最も高かったのはアイモバイルで5031万円でした。最も低い給与はイグニスの408万円で、これは全従業員の平均よりも低い金額となっています。

 

取締役の人数は半分以上の会社が3名

なお、取締役の人数は3名の会社が半分以上と大半を占めています。

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スタートアップ・ベンチャー企業のおおよその給与体系

在籍するほどゆるやかに給与が上がっていくメンバーシップ型の大企業とは異なりスタートアップ、ベンチャー企業の給与体系はジョブ型の給与体系となっており、ポジションが上がれば給与があがる体系となっており、ポジションごとにおおよそ下記のような給与体系になっていることが多いです。

 

取締役:1500万円〜

執行役員:1000万円〜1500万円

事業部長クラス:800万円〜1000万円

マネージャー:600万円〜800万円

メンバー:〜600万円

 

---追記---

NewsPicksおよびTwitterでも指摘があったので追記すると、上場しているもしくは上場目指して既に大規模な調達が完了している段階のスタートアップ・ベンチャー企業の給与水準になります。一方でその手前のスタートアップ・ベンチャー企業でこの給与より低い給与で働いている場合は給与アップのチャンスともいえます

---追記終わり---

 

ポジションが上にいけば単純に給与が上がるわかりやすい形式で外資系企業に近い給与体系を取っている会社が多いと考えられます。雇用の流動性が高いので、あるベンチャー企業で執行役員として1000万円の給与をもらっている人であれば、同じような企業に1000万円で転職することは比較的容易です。一方で入社前に与えられたミッションをこなせない場合や評価が高くない場合には給与減額や降格されてしまうこともあるので、会社を去るという決断をする人も少なくありません。

 

大企業からスタートアップ企業への転職のメリット

ここまで見てきたとおり、平均年収が1000万円を超えるような大企業に勤めている場合、スタートアップ・ベンチャー企業に転職しても金銭的メリットはそこまで大きくありません。ストックオプションについてもあまり期待できないのは過去のブログで書いたとおりです。従業員として入社するのであれば、ストックオプションが実現したとしても下がった給与の補填ぐらいの意味しかないのが現実です。

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金銭的メリットはあまり大きくありませんが、雇用の流動性が高いのは人によっては大きなメリットになると考えています。僕自身は縛られるものが少なく「自由」に生きていくことを非常に重視しています。「自由」を重視する人にとっては自分に実力があれば、同水準の給与で転職することができるジョブ型の環境は、常に自分にとっていい環境を探すことができるよい環境といえます。日系大企業に就職したものの、先が見えすぎて自分自身の将来をつまらなく感じてしまったり、自分の市場価値も上がらなそうで会社にしがみつくインセンティブが大きくなっていると感じる人にとってはジョブ型の外資系企業やベンチャー企業に飛び込むのは金銭的なデメリットを差し引いても大きなメリットが得られるかもしれません。

起業するだけでなく転職する上でも自分が人生において何を重視しているのかということに真摯に向き合うことが大事だといえます。

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最後に

大企業からスタートアップ・ベンチャー企業への転職というと後悔していない人の話ばかりWeb上では共有されがちですが、その場の勢いで転職してしまい、実際には自分の志向性には合っておらず後悔する人もいます。スタートアップ・ベンチャー企業における給与およびストックオプションによる金銭的リターンの期待値についてしっかり把握した上で、自分が人生で何を重視しているのかと真摯に向き合った上で決断するようにしてほしいと思っています。