ゼロイチ起業ノート

スタートアップ、スモールビジネスを問わずにゼロイチ起業に挑戦、成功する人を増やすことで日本において起業という選択肢を当たり前にすることが究極的な目標です。

7割が起業したくない日本は起業するのに最高の環境だと思う理由

先日、こんなニュースが話題になっていました。 

jbpress.ismedia.jp

※リンク切れだったため、新しく埋めなおしてます

特に18〜24歳の若年層の起業意識に関して、グローバルの平均が63.8%に対して日本では23.8%と非常に低く、また「スタートアップで働きたい」もグローバル60.0%に対して、日本は30.4%だったそうです。

このような調査結果が出る中で、起業して売却することができ、ハッピーな状態になれた人間の一人として意外にも日本は起業するのに悪くないというかかなりいい環境だと思っており、その理由をいくつか挙げていきたいと思います。

 

国内GDPがでかいのに外資の参入が難しい

これが一つ目の理由ですが、日本ってネガティブなニュースが流れまくるので中にいると実感できないのですが、国内GDPはアメリカ・中国につく世界3位で、先進国フランスや成長著しいインドの倍あります。

その上、日本語の壁と日本特有のガラパゴス的な商習慣があるため外資の参入が難しいといえます。近年では欧米の企業も「ジャッパンパッシング」の傾向にあると言われ、アジアに投資するのであれば日本ではなく成長著しい中国に進出するケースが多くなっているようです。

このような状況のため、欧米の外資系企業が日本には参入しづらく、起業するといっても競合は日本国内の人材のみになります。これが国内GDPが低く、参入障壁が低い国の場合、最初からグローバル進出前提で起業する必要があり、グローバル競争で敗退する危険性も高まります。

 

起業したい人が少なく優秀な人が大企業に入社するので競争環境がぬるめ

前述の通り、外資の参入が難しい市場のため、日本人同士の戦いになるのですが、冒頭の調査結果の通り、多くの人が起業したくない日本は競争環境が厳しくないと考えられます。

僕も新卒で総合商社に入社した身なので、人のことは言えないのですが、若い人の多くは取り敢えず大企業を目指す傾向が強いといえます。一度入社すると終身雇用でよっぽどのことがない限り、会社を辞めさせられることがない一方で、一度退職すると出戻りするのが難しいため自主的に辞めるインセンティブがかなり低くなります。

そのため、日本の起業の競争環境は優秀な人ほど起業すると言われるアメリカや取り敢えず商売で一発当てたいと考える人が山ほどいる中国に比べるとぬるめの環境なのではないかと思っています。 

 

IT化での効率化の余地が大きい

外資系の参入障壁が高く、起業したくない人の多い日本ではIT化による効率化の余地がたくさん残されています。特にインターネットと関わりの薄いリアル店舗系のビジネスではいまだに90年代後半かと思うようなデザインのサイトで運営しているところも少なくありません。今後の起業の一つのトレンドとしては、ITでの効率化が遅れている市場に「その分野の専門家+ITの専門家」のチームで事業を立ち上げるというのがあると思っています。(既にその波はきているのかもしれませんが)

先日、ランチさせていただいた方は三井物産出身で非効率な物流市場に対してITでの効率化を図ろうとしていました。このような分野の起業が今後は一つの大きなトレンドになるだろうし、この分野についてはまだまだ中小零細企業が多い分野であり外資の参入も難しいだろうなと思わせます。

jp.techcrunch.com

 

M&Aでの出口が広がってきた

1999年までは日本のM&A件数が1000件に満たず、起業をしたらIPOするかプライベートカンパニーとして保有し続けるといった形で出口が非常に狭い形でした。僕らより上の世代の人が「起業するということ = 一生そのビジネスで食べていくこと」という意識が強いのもこのように出口が狭かったのが一つの理由かと思っています。

 

参考:1985年以降のマーケット別M&A件数の推移

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一方で99年以後、M&Aの件数が1000件を超え、近年では2000件を超えてきています。大企業によるスタートアップのM&Aも活発になってきており、起業してさっと売却して次の起業をさらに見据えるといった動きもできるようになってきました。僕自身も再度、M&A狙いでの起業を考えていますがこの出口の広がりがなければできなかったことだなと思っています。僕自身がIPOではなく、M&Aを狙う理由については下記もぜひ読んで下さい。

blog.zerotoone.jp

 

なんだかんだ雇用が安定している

日本の雇用環境については問題提起も多く、解決しなければ課題は多い一方で、世界的に見ても若年層の失業率は低く、なんだかんだ雇用は安定しているように思います。

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近年では景気回復の影響もあり、第二新卒の採用が活発になってきている、ネット系の新興企業を中心に転職が一般的になりつつあり、年齢が高くなっても受け入れる企業が増えてきたように思います。

僕らが起業したのは2011年で、東日本大震災や未曾有の円高もあり、日経平均株価は8000円台で景気がいいとはとても言えない状況でした。そんななかでも共同創業者は「最悪失敗しても松屋か佐川急便でバイトすれば生活もできるしお金も貯まるからまたチャレンジできるでしょ」と気軽な考えを持っており、僕自身も「松屋か佐川急便でバイトまでしなくても、今勢いのあるソーシャルゲームの会社とかネット系企業なら雇ってくれるでしょ」と考えていました。

もちろんこれは当時独身で20代後半とまだ若く、そこそこの学歴と職歴があったから言えたことではありますが、探せば人手不足で自分ができる仕事は十分にあるのかなと思っています。

 

5/28追記:解雇規制が厳しくサラリーマンになればそう簡単に解雇されない

上記の雇用が安定していることにも関連しますが、日本は解雇規制がアメリカに比べると厳しく、一度採用されてしまえば解雇されることは多くありません。特に日系大企業はその起業の業績が安定しており、仕事さえちゃんとこなしていれば、9時に出社して17時の定時で帰宅しようとも解雇されることはありません。

そのため週末および出社前後の時間を使って週末起業的に起業準備を進めやすいといえます。下記のブログでも書きましたが、ローリスク・ローリターンの会社員を続けながら、週末起業的にハイリスク・ハイリターンの起業を進めることでリスク少なく大きなリターンを得られる可能性があります。

blog.zerotoone.jp

 

リスクコントロールできれば起業は美味しい

 

最近こんなことをつぶやきましたが、ちゃんとリスクコントロール出来れば起業はアップサイドの大きい美味しい選択肢になりうると思っています。もちろん独身or既婚、子持ちかどうかでリスクの取り方、取れる総量は変わりますがうまくコントロールしようとすれば起業したことで致命傷になることはありません。近年ではITの領域であれば最初に大きなお金は必要なくリスクも非常に小さいといえます。

リスクコントロールについてはこんなのも書いているのでぜひ参考にしてください。

blog.zerotoone.jp

blog.zerotoone.jp

 

最後に

「成功したからこんなこと言えるんだろ、生存者バイアスだ」と言われれば確かにそのとおりかもなと思う一方で、世界と比べてみると日本の環境は起業しやすいのは事実なんじゃないかなと思っています。僕としては書いてるブログの内容を見てもらえればわかるかもしれませんが「逆張り志向」がそこそこあります。世間の人が起業は危険だと言えばその隙間を狙いたくなるタイプの人間です。

相場の格言で「人の行く裏に道あり、花の山」という言葉があります。

www.nomura.co.jp

 

世間とくらべて大きく抜きん出るためには、この相場の格言の通り、一定のリスクは犯す必要があるのかなと思います。一方でリスクは取りすぎずに起業しても再起が図れるようにコントロールしながら多くの人が「起業」という選択肢に向き合ってもらえるとうれしいです。リスクのコントロール方法についてはここで紹介した本もオススメなので参考にしてください。

blog.zerotoone.jp