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ゼロイチ起業ノート

スタートアップ、スモールビジネスを問わずにゼロイチ起業に挑戦、成功する人を増やすことで日本において起業という選択肢を当たり前にすることが究極的な目標です。

僕が起業する時に株式上場ではなくM&Aを目指す理由

僕自身の周りの起業家の多くが当初からIPOを目指しているケースが多い中、僕自身は次に起業するときもM&Aを狙おうと思っています。今回はその理由について自分自身の考えを整理することで、既に起業している、今後起業を検討している方の参考になればうれしいです。

※現在の僕の気持ちなので、当然、今後の状況次第では「IPO目指すんだ!」と豹変する可能性も十分ある前提でお読みください。

 

理由①株式上場に比べるとM&Aは出口が広い

僕自身は前回の起業でM&AでExitしているため、そこそこのキャッシュは保有した状態ですが、生活のために働かなくていい水準には少し足りてません。そのため個人的な目標として40歳までに資産5億円〜10億円を保有して生活のために働かなくていい状況を作りたいと思っています。

そのため次の起業では、確度が高く数億円単位のキャッシュインが見込めることを重視しており、そのためIPOよりも出口が広いM&Aを志向しています。

 

IPOの年間件数は多い年でも年間100件ぐらいです。参考までに東京証券取引所の上場件数は、2015年95件、2016年84件となっています。

www.jpx.co.jp

 

それに対してM&Aは年間2000件ぐらいで、これはM&Aの統計で測れている範囲で、実際にはM&Aは会社の身売りだから公表したくないという経営者はまだまだ多く、統計で補足できないM&Aを含めると実数はもっと多いと予測されます。

 

www.marr.jp

件数的には少なくとも20倍以上で間口が広く、上場に比べるとM&Aはハードルが低く、M&AでのExit経験もあるので狙いやすいというのが一つ目の理由です。

 

理由②IPOすると会社を辞めるハードルがかなり高くなる

僕自身はやりたい時にやりたいことをできるという「自由」に対して高い価値を感じる人間です。だからこそ会社のルールに縛られる会社員ではなく、自分自身で会社のルールを作ることができる起業家になりたいと思って起業しました。

そのような志向性のため、IPOした際には社会の公器、その中でも社会的に広く認められた上場企業の代表者として公人としての扱いを受けるのは自由に対する束縛が強そうな印象を持ってしまいます。(経験がないのでわからないのですが)

公人になるのが嫌なのであれば、上場したらさっさとやめればいいというわけにもいかず、代表取締役の退任は適時開示事項であり、創業者兼代表者の退任が会社および株価に与える影響を考慮し、事前に影響がないように根回しをする必要があるでしょう。特に日本においては、0から1と会社を立ち上げるのが創業者、1から100と会社を成長させるのはプロ経営者といった住み分けがなく、創業者と経営者というものは一緒くたにされがちな印象を受けます。

一方、M&Aであれば基本的にはロックアップ期間中に買収された会社の人に引き継ぎを行い、ロックアップの期間が終了すれば創業者は問題なく退任することができるケースが多いです。

僕個人としてはまだ一生をかけて取り組みたいと思えるテーマに出会ったわけではなく、自分の考えを元に事業を立ち上げるのがやりたいのでいくつも事業を立ち上げる経験をしたく、また人生における自由度を確保したいという意味でもIPOよりもM&Aを狙いたいと思っています。

 

M&Aの金額感の目安は10億円前後

ちなみに次の起業では10億円前後のM&Aを狙いたいと思っていますが、その理由は10億円以上のM&Aを出来る会社はかなり限られ、出口が狭まるからです。

M&Aの資金を借入でやるネット企業は少なく、基本的には余剰資金で賄うケースが多いと思われますが、インターネット系企業だと現預金を100億円以上溜め込んでいる企業は少なく、ちなみに一部上場企業のアイスタイルでも2017年現在、現預金は50億円程度、こちらも一部上場のリブセンスでも30億円程度となっており、この規模の会社でも10億円のM&Aはそこそこ勇気のいる経営判断が必要になるレベルになります。

もちろん近年では朝日新聞がオウンドメディア立ち上げのサムライトを買収したり、KDDIがSyn.ホールディングスを利用してインターネット系企業を積極的に買収するなどキャッシュリッチな非インターネット系メディアによるネット系スタートアップの買収が行われているので、数十億円規模でのM&Aも増えて来そうです。一方で出口を広く持つという意味では10億円というのは一つのハードルとして考えておく必要があるかもなと思っています。

M&Aを目指すものの「時間軸」は気になる

いくらM&Aの方が出口が広く、やりやすいからと言って、ちゃんとM&Aされるレベルの事業を作るには最短でも準備に1年、事業作るのに3年、ロックアップで2年の合計6年間は必要だと思っています。そう考えると6年も費やすなら32歳という年齢を考えても大振りでデカいこと目指した方がいいような気もしています。

とは言っても個人的には高い山を目指したからと言って必ずしも登れるわけではなく、着実に一歩ずつ前進することが大事で、その一歩一歩が確実に見えること、そして自分として十分にイメージできるゴールを目指した方が性に合ってるように思うので経験のあるM&Aで前回よりは規模の大きい買収は現実的な目標としていいのではと考えてこのような目標設定にしています。

 

最後に

世界を変えるとか、誰もが知ってるサービスを作りたいといった大きなビジョンはまだ描けず、我ながら小物っぽいことを考えているなと思ってしまいます。もちろんこの志向性は今後ガラリと変わる可能性はあって、次の起業もやりながら面白くなって、どうせ目指すなら高い山と思って登り始めるかもしれません。だけど今の気持ちとしてはこんなことを考えているということで整理してみました。今後起業を目指す人や、Exitはしてないけど既に起業している人の参考になれば幸いです。