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ゼロイチ起業ノート

スタートアップ、スモールビジネスを問わずにゼロイチ起業に挑戦、成功する人を増やすことで日本において起業という選択肢を当たり前にすることが究極的な目標です。

僕が最初は手を出さないビジネスモデル4選

どのような領域を選択し、どのようなビジネスをやるのかってことには個人の志向性や置かれた状況が大きく影響すると感じています。100%自己資金でまかない、初年度から黒字になるように計算して事業してきた上で、M&Aでバイアウトした僕がしばらく手を出さないだろうなというビジネスモデルを紹介します。僕が起業前に話題になっていたホリエモンのいう起業の4つの原則に近いといえば近い内容になっています。

 

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1、利益率の高い商売

2、在庫をできるだけ持たない商売

3、月極めで定額の収入が入る商売

4、大資本の要らない商売
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前提となる僕の志向性

僕自身は①なるべく何度も起業して挑戦したい、②そのため1つのビジネスで高いリスクをとりたくない、③基本的に100%自己資本、初年度から黒字を目指すという3つの志向性があります。バイアウトしたからもっと大きく初期投資のかかるビジネスを好むようになるかなーと思ってたら良くも悪くも本質的な志向性は変わっていません。

こんな志向性を持っているので、調達してドカンとでっかい事業をやるんだって人には合わないかもしれません。一方で、AirBnBなどの世界的なスタートアップも初期は調達することもなく、小さくビジネスを始めて大きくなる兆しが見えた段階で大きく調達してきた歴史も忘れないでほしいと思います。

gigazine.net

 

今やベンチャーとは言えないですが、楽天も最初は三木谷さんと創業者のもう一人の方は立ち上げたコンサルティング会社で6000万円を稼ぎ、その資金を元に楽天市場を立ち上げています。

上場に近いスタートアップの一つと言われるラクスルも最初のスタートはマンションの1室で社長1人のみ、黒字化も達成した上で資金調達しています。

近年ではとにかく調達して、どうすれば売上があがるかわからないけどユーザーを集める、その道すがらで力尽きてしまうベンチャーが少なくないと感じています。個人的には最初からホームランを狙って無理をするのではなく、まずは素振りから始めてヒットを打てるようにした方が起業家人生を長く生き残れるのではないかと考えています。

長くなりましたが、ここからやらないビジネスについて個別にみていきます。

 

1.初期投資のかかるビジネス

店舗を構えるために敷金・礼金がかなりかかるであったり、システムの開発を外注してその金額がかなり高額になるといったような初期投資のかかるビジネスは避けています。同様に人員をいきなり10人採用して一気に攻め込むといったビジネスもやろうとは思っておらず、小資本・少人数で勝負できる分野にのみ絞ってビジネスをしようと思っています。

 

2.在庫を抱える必要のあるビジネス

1と同様にリスクを抑えるためにも在庫を抱えるビジネスは避けています。物販を行うにしても在庫が発生しないように仲介のみ行い、販売先が決まってからでないと仕入れを行わないといった形でできないかぎり物販は行わないと決めています。

僕の友人で、海外から仕入れて日本の企業向けに販売を行っている個人商社を運営している人がいますが、在庫を持たずに注文があった際に海外の仕入先に発注を行い、注文主に直接仕入先から発送するという形で商売をしている人がいます。初期はリスクを取っていたものの、ある程度販路を拡大してノウハウが確立してからはリスクは極力取らずにビジネスを回しているらしいです。このように在庫を抱える必要のないモデルを考えて実施しようと動くように思います。

 

3.粗利率の低いビジネス

いくら販売しても利益が薄いビジネスも手を出したくないなと思っています。ECサイトなどは薄利多売の世界で利益率も低く、スケールしないと赤字が取り戻せないモデルであり、いいパートナーがいて成功しやすいなど見えない限りは手が出しにくいと思っています。

 

4.ユーザーが集まらないと価値がないビジネス

Facebooktwitter、snapchatのように無料モデルのみでユーザー同士のコミュニケーションが価値になるサービスはやるつもりがありません。これらのビジネスはユーザーが多く集まることで生まれるコミュニケーションに価値があり、1人しか使う人がいないと何の価値もありません。

コミュニケーションサービスの欠点は、①ユーザーを集めるために時間とお金がかかること、②流行り廃りが激しく一度廃れると一気に廃れてしまうことの2点かと思っています。facebookmixiがある日本では流行らないと言われていましたが一度流れてしまうと逆転は難しくなってしまいます。facebookはその点も意識しているため、競合になりそうなSNSは買収を繰り返しています。

この分野で一旗揚げようとサービスを作る人は多いのですが、日の目を見ないままクローズしている例をたくさん見ています。

個人的にはそうした多くの人が集まってはじめて価値になるサービスよりも1人で使っても価値のあるサービスを提供したいと思っています。

 

最後に

ここまで説明した1〜4のビジネスはリスクの高いビジネスで、当たればリターンが大きいビジネスでもあります。しかし僕としては、いきなり資金調達したり借入したりして、上記1〜4に該当するようなビジネスをやるのはリスクが高すぎると思っています。まずは商売の基本として売上をあげて費用を払った上で利益を出す、その上で必要であれば時間を短縮するために資金調達をするというサイクルから外れると、自分でコントロールできないリスクを扱うことになると思っています。

スタートアップ界隈の人の話を聞いていると、、スモールビジネスを下に見る風潮があり疑問に感じることが少なくありません。安易な資金調達・借入をせずに堅実にビジネスを回す大切さにもっと目を向けてもいいのではないかなと感じて今回の記事を書いてみました。

ちなみに小さく自分でビジネスを回すことに興味がある人は下記で紹介した本がオススメなので読んでみてください。

「逆説のスタートアップ思考」に学ぶ愛されるプロダクトの生み出し方

休みを利用して「逆説のスタートアップ思考」を読んだのですが非常によい本でした。 

逆説のスタートアップ思考 (中公新書ラクレ 578)

逆説のスタートアップ思考 (中公新書ラクレ 578)

 

僕自身は資金調達を前提にしたスタートアップごっこや会社ごっこ、その会社同士の馴れ合う姿に違和感を感じてる人間ですが、この本は純粋によいプロダクトを生み出すための知識が詰まったよい本でした。この本で学んだ愛されるプロダクトの作り方について備忘録的にメモしておきたいと思います。

1.やりながら情熱が生まれる

僕が起業したいという人の相談を受ける時に最も多いのが「何をすればいいかわからない」というものです。起業という生き方には憧れるものの、起業をするためのアイディアがないという相談です。これに対して、逆説のスタートアップでは「やりたいことはやってみないとわからない」として、『20歳のときにしっておきたかったこと スタンフォード大学集中講義』の一説を以下のように紹介しています。

 

「行動してはじめて情熱が生まれるのであって、情熱があるから行動するわけではない、ということです。情熱ははじめからあるわけではなく、経験から育っていくものです。バイオリンの演奏を聞いたことがなければクラシック音楽は楽しめないし、ボールを蹴ったことがなければサッカーはうまくなりません。卵を割ったことがなければ料理好きになれないのです」 

20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義

20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義

 

 僕自身、起業する時にはいくつかの分野で同時並行的にブログを書きました。一つが就職活動関連のブログで、もう一つが金融・投資関連のブログです。結果として情熱が長く続き、アクセス・収益という結果も出た就職活動関連のブログを事業化することにしましたが、やる前から就職活動に関して高い問題意識などがあったわけではありません。ブログを書きながらどういった情報をユーザーが求めているのか理解し、どうすればもっといいものになるのか徐々に情熱が生まれてのめりこんでいきました。

というわけで、起業したいけど何をすればわからないという人は取り敢えず興味の持てる分野や自分が得意そうな分野で行動するのがよいと思います。リスクを最小限にするのであれば、下記も参考に興味のある分野のブログを書き始めることをオススメします。

blog.zerotoone.jp

 

2.大きな負けを避けながら試行回数を最大化する

起業や製品を生み出す世界は事前に何がヒットするのか誰にもわからない世界です。やる前から誰もがいけると確信していたものが外れることもあれば、誰もが失敗すると思っていたような馬鹿げたアイディアが大ヒットすることもある世界です。そのような不確実性が高い世界において成功する一番の方法は「大きな負けを避けながら試行回数を増やすこと」だといえます。単純ですが「試行回数×成功確率=成功回数」であり、成功確率を高めるのが難しいのであれば試行回数を増やすことが大切です。

社運をかける、背水の陣など追い込むことを良しとする人が結構多いと感じていますが、一度にリスクを取りすぎて失敗したら致命傷を負うことは避けなければいけません。一度の失敗のコストは小規模かつ予測可能な範囲に収めることが大事です。

僕自身が起業したときも失敗しても致命傷にならないよう借入なし、全額自己資本で更にブログで予め想定顧客を多数囲った状態でスタートすることでリスクを最小限に抑えていました。

blog.zerotoone.jp

1度の失敗で致命傷を負わず何度も挑戦できる環境を整えながら、試行回数を増やすというのが成功のためには大事だと僕自身も思っています。

 

3.まずはサイドプロジェクトで小さく始める

何かを始めたいときは本業とは別のサイドプロジェクトとして始めることがよいというのは僕自身の経験からも同意できます。僕自身も総合商社に勤めながら、趣味の範囲で行っていた就職相談をブログにしていたものを事業化しました。何かを始めたいとなると意気込んで会社を辞めて新しく会社を作るといったように大きなリスクを取ろうとしがちですが、思いとどまって最初はサイドプロジェクトから始めることをおすすめします。

本書の中でも、ポール・グレアムの言葉を以下のように紹介しています。

「最も成功したスタートアップの歴史を見てみると、そうしたスタートアップは創業者たちにとっての興味深いサイドプロジェクトとして始まり、自然と成長してきたことがわかるはずだ。Appleも、Yahoo!も、Googleも、Facebookも全部そうやって始まったんだ」

たしかに会社化してから製品を作ろうとすると、会社を生き残らせるためにすぐにお金になるアイディアに飛びついてしまいがちです。まずは副業的にサイドプロジェクトとしてはじめてスケールするのが見えてきた段階で、会社化して本業とするのがよいといえます。

 

4.人が欲しがるものを作る

起業しよう、製品を作ろうとするとどうしても「自分が作りたいもの」や「誰かがきっと欲しがると決めつけているもの」を作ってしまいがちです。本書で紹介されていますが、スタートアップの失敗を分析した調査では、失敗の理由として最も多かったものは「市場にニーズがなかった」だったそうです。

情熱のある人ほど、「自分が作りたいもの」に固執してしまう傾向にあると思っており、これは注意が必要だと思っています。こちらのブログでもKaizen Platformの須藤さんの言葉を紹介していますが、ニーズを考える上では、「誰の」、「何の予算を」、「何と比較して」ひっくり返すのか考えると考えやすいです。

blog.zerotoone.jp

 

5.必ずしも「はじめての○○」である必要はない

起業のアイディアなどを話していると、世の中にまだないサービスを考えようとする傾向が強いのですが、その方向性で考えると4で紹介したとおり、ニーズのない製品になりやすいです。本書でも書かれているとおり、Facebookは10番目に登場したSNSであり、Googleは13番目に生まれたサーチエンジンでした。僕がインターネットに触れた時にはGoogleは存在していましたが、みんなYahoo!の検索を使っていました。

競合や先行者がいるということは、その市場にニーズがあることであり、上記で紹介した「誰の」、「何の予算を」、「何と比較して」の3要素が既に揃っていることになります。後発で始めたとしても、小さな市場から徐々に独占していくことで、先行者を抜き去ることも十分可能なことを、ハーバード大学生限定からスタートしたFacebookは証明しているといえます。

「まだ世の中にないはじめての○○」にこだわりすぎてしまう人はこの点も留意しておくとよいと思います。

 

6.とにかくローンチ

成功するためには試行回数の最大化が重要なので、想定する顧客とそのニーズに応えられるものが思いついたら素早くその仮説を検証する最小限の製品をローンチしてしまうべきです。本当に最小限の機能しか持たないプロトタイプを想定するごく少数の顧客に提供してフィードバックをもらうことで本当に製品の需要があるのかわかります。

僕自身が就職活動関連のサービスを立ち上げる際も、「就職活動生は情報に飢えている、それも企業よりの情報ではなく就職活動生のことを第一に考えた情報を」というのが根本的な仮説としてあり、それをブログという最小限のプロトタイプで検証していきました。

本書にもありましたが、「最初のリリースが恥ずかしいものでなければローンチが遅すぎる」ということです。せっかくやるなら完璧にいい製品を作りたくなってしまいがちですが、最初期にやるべきことはそもそも製品のニーズがあるのか検証することです。なのでできるだけ早く最小限の機能だけがあるプロトタイプを作って、実際に顧客に触れてもらうことが大事です。

最後に

本書はスタートアップだけでなく、起業を考えている人にはぜひ読んでほしいと思える内容でした。一方でそれは僕自身がサービスを立ち上げて起業したから感じることなのかもしれないなとも思いました。「起業家はリスクを最小化する」、「恥ずかしい製品でいいからとにかくリリースする」など直感に反する内容が書いてあるので、「起業」に対する固定観念が固まっている人には読み進めにくい本かもしれません。それでもこの本はバランス良くサービスを作るための真実が書いてあるのでぜひ手にとって見てほしいと思います。

 

逆説のスタートアップ思考 (中公新書ラクレ 578)

逆説のスタートアップ思考 (中公新書ラクレ 578)

 

 

「やりたいこと」ではなく「成功しそうなこと」で起業しよう

「やりたいこと」ってのは得てして独りよがりであることが少なくありません。起業の相談を受けているとそれってどう考えても、ニーズがなさそうで自分がやりたいことが強すぎるかもと感じることがかなり多いと感じています。

ある種起業というものに神聖さを求める人が多く、純粋な動機でのやりたいことや成し遂げたいことで起業すべきと多くの人が考えすぎているように思います。一方で僕が成功してると思う起業家の多くはやりたいことではなく、成功しそうなこと、もっと言えば儲かりそうなことで起業して成功しています。

 

起業に神聖さを求めて起業へのハードルを勝手に高くしている

僕自身、人材関連で起業をしたので、人材やキャリアについて高い問題意識と愛着を持っていると思われることが多いのですが、特にこの分野が好きでめちゃくちゃやりたかったことというわけではありません。商社の同期と話をするとやっぱり人材関連にめちゃくちゃ興味があったから商社を辞めたんでしょと言われることが多かったのですが、全然そんなことはないのです。うちの父親にも会社を売るという話をした時に、日本の就職活動やキャリアを変えるという高い志を達成するために起業したんじゃないのか?と聞かれて苦笑いするしかなかったこともあります。

僕自身がこの人材領域を選んだ理由というのは、①ある程度就職活動を一生懸命やったので提供できる価値があると思ったこと、②人材業界は参入障壁が低く、Web対応も遅れている印象だったこと、③実際にブログやSNSで想定していた顧客にリーチできたことの3つが主な理由です。詳しくはこちらのブログもお読みください。

 

blog.zerotoone.jp

 

多くの人がリスクを取った起業というのは神聖な行為で、起業というものに動悸の純粋性を求めているように思います。時に起業家はそうした大衆の期待に応えることが会社のためになると考えて、純粋な起業家を演じることが少なくありません。もちろん純粋な起業家もいるのですが、個人的な感覚値としては少数だと思っています。

基本的に起業するような人は、誰かの支配下に置かれたくない、自分の人生に対するコントロール欲求が高く、そのために置かれた状況で最大限成功しそうな選択肢を嗅ぎつけて実行する人が多いように思います。

 

やりたいことでの起業は失敗しやすい

冒頭の通り、自分がやりたいことでの起業は独りよがりなプランが多く、失敗しやすいように思います。子供がケーキが好きだからケーキ屋になりたいと思うのと同じで、顧客に価値を提供するということが頭から抜け落ちて、自分が好きなことをすることに焦点があたりすぎています。「やりたいことで生きていく」というキャッチフレーズが一時期流行りましたが、それに対する違和感は顧客視点が抜け落ちてることにあるのかなと感じています。

当然、顧客視点が欠けたビジネスプランは失敗しやすいです。消費者としての好きと生産者としての好きは大きな溝があるのです。多くの人にとって好きだとかやりたいことというのは消費者としての好きであり、一度生産側に回れば挫折してしまうものでしょう。

 

成功しそうなこととは何か

成功しそうなことは端的に言えば、①自分が得意なこと、②お金を払う確実なニーズがある、③市場が伸びているの3つが重要だと思っています。

 

①自分が得意なこと 

当然ながら自分が得意なこと、出来ることで起業した方が成功確率は高まります。この観点は起業しようと思っている人は持っているのですが、自分のスキルの希少性に気づかない人も少なくありません。自分が当たり前に業務で使っていることの市場価値は外の世界を見てみなければ気づかないのです。僕が所属していた総合商社の先輩が、「自分たちが当たり前にやっていることが海外では価値になる、例えば中国の投資先企業は日本の会計システムや経営マネジメントの手法なんかを結構重宝してくれる」なんて話していました。

日商岩井のメンバー3人が立ち上げた東証二部上場企業であるリスクモンスターという会社も、商社で当たり前に利用できる与信管理システムを全ての企業に提供するということに価値があったりします。自分が得意なこと・提供できることは気付いてないだけで身近にあったりします。

ちなみに三井物産の子会社はクラウドベースで、海外の起業の与信管理が行えるサービスを提供しています。

www.conocer.jp

商社の人に起業の相談を受けることがありますが、僕としては商社の仕事内容の中には起業のヒントになることがたくさんあると思っています。

 

②お金を払う確実なニーズがあること

得意なことで起業すべきってことは多くの人が理解して実践しようとするのですが、お金を払う確実なニーズがあるということについては目がいかない人も少なくありません。ユーザーがたくさん集まれば広告費でなんとかなるだろうと考えて、結局、必要なユーザー数が集まらず死んでいくスタートアップも少なくありません。

このお金を払う確実なニーズがあることの重要性については、Kaizen Platformの須藤さんのこのスライドがわかりやすいです。

 

要するに、「誰の」、「どんな予算を」、「何と比較させて」ひっくり返して自分の立ち上げたサービスを使ってもらうかということが重要だそうです。

僕らが立ち上げた就職活動サイトのunistyleで言えば、「就職活動生の」、「就職関連の予算を」、「就活本と比較して」ひっくり返そうというのが仮説で、有料課金モデルでスタートしました。想定よりも少ないシェアしか取れずに後ほど、無料会員+広告掲載モデルというにピボットしたものの、当初の狙いはかなり明確である程度のマネタイズもできました。

 

③市場が伸びている

やっぱり市場が伸びている領域での起業は成功しやすいです。 市場が伸びているというと、人口が増えているであったり少子高齢化で老人の人口が増えているなど、人口動態といったマクロな視点で考えてしまう人が多いのですがミクロな視点も重要です。

例えば最近話題になったDeNAが買収したMeryは、衰退産業にあると言われていた雑誌の購読者をターゲットを、伸び続けていたスマートフォンのユーザーに取り込むことで成功したと言われています。上記の②に関連しますが、リプレイスの観点に加えて、スマートフォンユーザーという増えていたユーザーをターゲットにしました。

衰退産業と言われていても、上記の雑誌からスマートフォンのようにプラットフォームが転換し、そのプラットフォームの市場が伸びていると大きなビジネスチャンスになります。

  

最後に 

起業するからには成功したほうがいいのは間違いありません。一方で、周囲の動機の神聖さを求める声に応じて、成功しそうなことではなく、やりたいことや周囲に期待されるやるべきことで起業してしまう事例も少なくないように思います。これから起業のプランを考えようと思っている人は参考にしてみてください。

 

文系未経験からプログラミングを独学で学び外注してたWebサービスを内製化するために勉強したこと

総合商社と証券会社の文系営業マン2名で外注したWebサービスを軸にした企業を立ち上げるという結構綱渡りな感じで起業をしました。当然、1年目から外注したプロジェクトは炎上し、外注先を変更するものの機動力のあるサービス開発は全くできず、売上も想定していたものよりも全然足りない状況でした。1年目はなんとかしのげましたが、2年目になるころにはこれは自分で勉強して開発・運用を内製化しないとやばいだろうなということで、本格的に勉強を開始することに。。。

ちなみに就職から起業までの経緯は会社のコラムに書いてるので興味ある人は読んで下さい。

unistyleinc.com

プログラミング勉強した結果、サイトがダウンした時に対処できるかなど(実際にサイトがダウンすることも少なくなかったし生きた心地がしない日も何日かあった。。。)、かなりストレスを抱えることになったけど売上は2年後には約4倍弱になり、売却まで持っていける規模になりました。僕と会社の未来を大きく変えることになったと思われるプログラミングをどうやって勉強したのか紹介できればと思います。

 

今の時代だったらどうするか

最近はプログラミングを学ぶのも便利な時代になったと思います。2017年3月現在であれば、techcampかtechacadmyにいってプログラミングを教えてもらうのが最も効率よく学べると思います。周りにエンジニアの友人もおらず、一人さびしく独学で学んでいたことをお金さえ払えば、丁寧に教えてくれる環境があります。

僕が勉強開始した2012年〜2013年ごろはプログラミングスクールもかなり高額で本当にものになるのかよくわからない感じだったので、独学という選択肢を取りましたが、今の時代には無用な苦労かもしれません。

 

tech-camp.in

 

techacademy.jp

どちらのサービスもお金はだいたい15万円ぐらいかかるけどその価値は十分にあると思います。もしこれを読んでいるあなたが学生であれば、プログラミングスクールでWebサービス開発の基礎の基礎を学んだら、次は実際に企業のインターンでエンジニアとしてバイトしながら実務を学ぶのがよいと思います。やっぱり実務で運用して学べるものはかなり多いので。社会人で会社に勤めながらであれば、この基礎を元に実際に開発していくのがよいと思います。以下は僕の苦労自慢になってしまうかもしれませんが、独学でやろうと思ってる人や興味のある人は読んで下さい。

 

総勉強時間と学んだ内容

まずは起業して実務をしながらの勉強だったので、1日3時間〜4時間の勉強が限界でした。ほぼ毎日、週に6日は勉強するのを1年間継続したので、総勉強時間はだいたい1000時間ぐらいです。勉強時間とは言ってもその時間全てをWebサービス開発のためのコアな部分を勉強できているわけではなく、開発するための環境構築とか、悶々としている時間も含んでいます。

Webサービスは様々な技術が複雑に重なり合って動いているので、受験で言えば国立大学の受験みたいにいろんな科目を勉強する必要があります。勉強する前はRuby on Railsってやつでうちのサイトは動いてるらしいからそれだけ学べばなんとかなるんでしょと思っていましたが、全然なんともなりませんでした。

実際には以下のことを学ぶ必要がありました。(この辺僕もプロではないので、間違っているとこがあればコメントなどで教えてください)

HTML

・Webページの配置に関する決まりごと、コンピューターにこれはリンクだとか、これは画像だとかを教えてあげる

 

CSS

・Webページの見た目に関する決まりごと、サイトの見た目をかっこよくするのに必要

 

Unixコマンド

・ターミナルという黒い画面でコマンド打つのに必要、黒い画面でコンピューターにあれこれ指示だすのに必要。

 

MySQL

・データベースに関する言語、サーバー上にデータを保存してそれを取り出すのに必要

 

Ruby

・サーバーから必要な情報を持ってきてもらったり、必要な処理をするのに必要

 

Ruby on Rails

Rubyを使って簡単にWebサービスが作れるフレームワーク

 

これらを勉強するとはいっても、一つ一つを極めるというのではなくWebサービス運営に必要な知識を必要なだけ仕入れていくって考えでやったほうが継続すると思っています。

  

開発環境構築が最大のネック

ちなみにプログラミングの勉強で一番のネックになるのは、実際にコードを書いてサービスを動かせるようにするための開発環境を構築するところです。エンジニアの人に聞いてもここが苦労するって人が多いです。

特に今まで、ターミナルという黒い画面でPCを操作したことなんてない人が、黒い画面でrubyをインストールするだとか、Ruby on Railsを使えるようにするために必要なものをインストールするのは結構骨が折れます。

 

qiita.com

こういうサイトを見ながら意味もわからずコピペで、黒い画面に打ち込んで、なんかよくわかんない英語がブワーッとくるのを「これでいいのかな?」って思いながらやることになります。間違ってインストールしても戻す方法もわからないので、かなりおっかなびっくりやることになります。僕自身はRuby on Railsの開発環境の構築で、1ヶ月ぐらいハマって何もできない期間がありました。その期間、rubyやHTML、CSSの勉強ができたのでよかったはよかったのですが、何事も物事を立ち上げるのは大変とはいいますが、始める前に挫折することになるとはって感じで途方にくれていたのを思い出します。

継続のためのコツ

英語なりプログラミングとか勉強って継続するのが大変ですよね。英語であれば、TOEICみたいなものは明確に数値化されて自分の実力もわかりやすく目標が立てやすいので継続のための工夫もしやすいのですが、Webサービスの運営は点数が明確にでるわけではない上に、いろんな技術を学ぶ必要があります。そのため、あれどこに向かって何のためにこんな苦しんで勉強してるんだっけと目標を見失いがちです。なので継続のために僕自身が重要だと思うことを書きたいと思います。

 

目標は低めに設定

全てを完璧に学ぼうとすると、プログラミングの深淵に落ちてしまいます。MySQL一つでも極めようとすると膨大な勉強時間が必要です。

あくまで自分でWebサービスを開発して運用できるようにするという目標のために必要な知識を必要な時に仕入れるぐらいの気持ちでやらないと挫折します。開発するWebサービスについても、いきなりfacebookみたいなサイトを作りたいってやるのではなく、小さくスタートするのがいいと思います。

僕自身は会員登録があり、ログイン、ログアウトが出来るWebメディアという比較的シンプルな構成のサイト運営という低めの目標設定だったのが継続できた理由の一つかと思っています。それでももっと小さな会員登録のないメディアを試しに作成してリリースしてみてから外注しているサービスの内製化に取り組むぐらい慎重に、小さな目標から達成する感じでした。

 

無理しない、わからない・できない場合は別のことをやるか翌日に回す

コンフォートゾーンを抜け出すために、歯を食いしばりながら継続するってことが美学として支持されているように思いますが、僕は逆で、いかに心地よくコンフォートゾーンの中で続けるかってことを勉強では大事にしています。

なのでプログラミングの勉強でも、わからない・できないとなったら諦めて別のことを勉強するか、スパッと諦めて次の日にやるか決めるってことをしていました。プログラミングの世界では原因が不明だけど、動かないってことによくぶちあたります。そのたびに解決するまで粘っていると進むものも進まないので、そこは諦めて必要な別の勉強をするか、諦めて次の日に回すってのがよいと思います。

プログラミングの勉強ではググりながら目の前の問題に取り組むってスタイルが一般的ですが、翌日別の言葉でぐぐったら一発で解決なんてことも少なくないので。

 

未経験・独学でWebサービスを作った人の経験談を定期的に読む

大学受験の時に合格体験談とか読んでた系の人はわかると思いますが、実際に経験した人の成功談は挫けそうな時にモチベーションをあげてくれます。今はかなり有名になったWantedlyの仲さんのこの記事なんかは今読んでもいいなと思わせてくれます。

 

Wantedly 航海日誌 — 私のようなの素人のためのHacker Way

 

Wantedlyの仲さんだと意識が高すぎるって場合にはこの辺の意識そこまで高くないけどやり遂げた人の経験談なんかも読んでました。

anond.hatelabo.jp

 

実際に勉強に使ったサイトと本

ここでは実際に使ったサイトと本の中でオススメを紹介します。実際には本を何冊も買いまくって何冊か同時並行でやりましたが、思い返すと、いい本にじっくり取り組んだほうがいいかもと思って紹介する本は控えめにしています。

 

ドットインストール

http://dotinstall.com

動画でプログラミングが学べるドットインストールには非常にお世話になりました。上記で書いたHTML、CSSMySQLRubyRuby on Railsの関係しそうな動画は全て見ました。動画で学べることの何がいいって、未経験者には黒い画面のターミナル触るのが怖いんだけど、動画だと実際にターミナル画面で作業してるのがわかるので、その通り動かせばちゃんと動くんだって実感があるのがいいんですよね。ドットインストールがなければ、挫折してたどり着けなかったかもと思うぐらいお世話になりました。

ドットインストールRuby on Railsについては3周ぐらいしたと思います。

Railsチュートリアル

railstutorial.jp

Railsチュートリアルもドットインストールで必要な知識を一通り学んだ後に見ていました。Railsチュートリアルでは結構高度なTwitterもどき的なサービスを実例で学びながら開発できます。TechAcademyなどプログラミングスクールもRailsチュートリアルの内容を参考に教材を作っているものと思われます。

 

Ruby on Railsアプリケーション・プログラミング

Ruby on Rails 4 アプリケーションプログラミング

Ruby on Rails 4 アプリケーションプログラミング

 

 

上記で紹介した仲さんのブログで紹介されていたので、これもドットインストール学んでから取り組みました。 当時の僕は結構苦戦したように記憶してて、本を進めて、ドットインストールに戻ってを繰り返しながら理解を深めていきました。

 

最後に

冒頭の通り、今はいい時代になり、勉強するにもしやすい環境が整ってきました。そのぐらいプログラミングが当たり前の世の中になりつつあり、プログラムは書けなくてもプログラミング的な考え方が求められる機会が増えた世の中になってきたように思います。Webサービスに関わる人でなくても、ITによる業務効率化はプラスになるので、興味があればぜひちょっと学んでみてほしいと思います。

 

起業で失敗しないために実践した7つのこと

僕も共同創業者もむやみやたらとリスクを取るのを好まみませんでした。そのため必然的にリスク少なく失敗しないような選択をしていたように思います。成功の要因を1つに絞ったり明確にするのは難しいけど、失敗する要因はかなり明確だから、成功のためには失敗する要因を極力減らすってのは2chの創始者であるひろゆき氏の言葉で、個人的には共感できます。

成功する企画と失敗する企画と成功させる方法論 : ひろゆき@オープンSNS

今回は僕らが起業で失敗しないために実践した7つのことについて振り返ってみたいと思います。

 

1.自宅兼オフィスで出費を抑える

オフィス賃料ってスタートアップだとかなり馬鹿にならない金額がかかります。東京都内だとマンションの1室みたいなとこでも月20万円ぐらいかかるのが普通で、儲かるかもわからない創業期にはかなり辛い固定費となってビジネスを圧迫します。

僕と共同創業者は2人で家賃10万円ちょっとぐらいの2LDKを自宅兼オフィスにして費用を抑えてました。

僕も個人的に知り合いで既に数十億円の調達を行い、スタートアップ界隈の中でも注目度の高いラクスルも、最初は自宅でサービス開発を行っていたようです。

www.sanko-e.co.jp

2.VCからの資金調達はせず100%自己資金

「起業」というと資金調達のためにVCから投資を受けて、世界を変えるようなサービスを作るって感じでスタートアップをイメージすることが少なくありません。VCからの資金は返済の必要のないお金だし、リスクが少ないと思っている人も多いかもしれませんが、VCを入れることは大きなリスクにもなりえます。

VCのビジネスモデルについてはこの辺の記事が詳しいので、もし起業するのであれば読んでおくことをおすすめします

さらに、VC(ベンチャーキャピタル)は、ファンド期限というものがあります。要は、VCというのは、いろいろな人からお金を集めて、それをベンチャーに投資をして、10年後にリターンを返す、みたいな流れなのですね。となると、いつまでも待ってるわけにはいかない、というビジネスなのです。

thefirstpenguin.jp

 

medium.com

 

VCから資金を調達すると、VCにとって意味のあるイグジットになるように、短期的な成長のために無理を強いられ、小さく事業を営んでいれば成功するのに無理なリスクを取らざるを得ないことも少なくありません。

資金調達せずに成功している起業家による対談が下記でまとまっていたので、これも読んでおくと面白いです。

logmi.jp

 

個人的に、VCから調達する時は勝ちパターンおよび資金の投下先が明確に見えていて、さらに資金が圧倒的に足りない時じゃないと怖くてできないなと思っています。

3.もちろん銀行借り入れはしない

銀行からの借入はさらにありえないです。いくら金利が低いとはいっても、基本的に会社の借入には創業者の個人保証が必要になり、返さなくてはいけないお金になります。成功する前提で多額のお金を借り入れて、万が一失敗してしまったとしたら、再挑戦が難しい借金を返すために働く生活になってしまいます。

www.ag-tax.or.jp

資金調達も銀行借入もせずに起業するために、僕はサラリーマンの時に結構貯金しました。僕自身は奨学金も借りていたのでその返済原資も含めると4年弱のサラリーマン生活で700万円ぐらい貯金してそれを原資に起業しました。そのために社会人3年間は学生時代とあんまり変わらない節約生活を送っていました。

4.起業する前からブログとSNSでターゲット顧客を獲得済み

こちらのブログで書いたとおり、起業する前からブログとSNSでターゲットとなる顧客をかなり抱えている状況でした。

blog.zerotoone.jp

 

広告費をかけずともブログとSNSでついてる顧客の数%がサービスを利用して、ブログで行っていたアフィリエイト広告も含めて実施すればある程度の売上が見えていました。もちろん起業前の甘い想定よりも全然低い数字だったりして試行錯誤する必要がありましたが。。。

 

 5.利益率が高くすぐに儲かる事業をはじめた

僕と共同創業者はかなり慎重派のようで、利益率が高くすぐにキャッシュが入るビジネスから慎重にはじめました。Web系スタートアップのトレンドだと、ECでもWebメディアでも赤字に耐えながらもユーザーをたくさん集めて損益分岐点を超えるというビジネスモデルが主流です。

僕らはすぐにキャッシュインする事業として完全クローズドなWeb上の有料コンテンツを事業の柱にして、初年度から黒字が出るようにしてました。ユーザーがある程度集まってから一部を開放して、最終的に完全無料会員登録で全て使えるサイトに時間をかけて変化させてきました。

最近のスタートアップの多くを見ていると、「利益がでなくていい」って考えているところも少なくないなーと思い、そこには結構違和感を感じています。会社としてちゃんと利益を出しながら、試行錯誤することも経験上大事なんじゃないかなと思っているからです。

6.最初は外注だけど後からプログラミングを独学して開発を巻き取る

僕らは総合商社と証券会社の2人が立ち上げたWebサービスの会社で、2人だと作れないから最初は外注で立ち上げたという今考えると、なんとも失敗の香りがぷんぷんする会社でした。だからこそリスク少なく失敗しないように慎重に会社運営をしてこれたのかもしれないなと最近は前向きに考えていますが笑

僕らに外注するためのプロジェクトマネジメントのスキルもなく、最初に外注した先のプロジェクトはかなり炎上しました。次に外注した先はよかったのですが、やっぱり外注だとスピード感を持ってサイトの変更ができないこと、何か必要な機能があって開発をお願いするとそのたびにお金がかかることから、自分で勉強して開発を全て内製化することを決意しました。

勉強の期間は1年間くらいで、外注先からソースコード貰って、本買って、動画で学べるプログラミング講座のドットインストールが始まったりしたのでそれを見て学びました。

http://dotinstall.com/

1年後から運用を全て自分たちで賄うようになり、様々な機能をおぼつかない感じながら開発することで、結果としてかなり売上が伸びて売却できるぐらいの売上規模まで伸びました。あの時、内製化する決断をしてなかったら多分、会社はうまくいかなかったんじゃないかなと今では思ってます。

最初からエンジニアと一緒に創業できたり、自分が書ける状態で会社を始めるのが理想ですが、そうも言ってられない時は外注しながらも自分で内製化する気合があるといいのかなと思います。

7.同業他社のいいものは徹底的にパクる(TTP)

僕らが創業した2011年前後に、ニッチなユーザー向けの情報提供サイトが結構立ち上がっている時期でした。僕らとしてもベンチマークする同業の会社がどんなことしているかは定期的にチェックしてパクれるものはパクる姿勢でやってました。

ちなみにTTPはトリンプの元社長である吉越さんの言葉で、他社のいいところを徹底的にパクるということからきているらしいです。

systemincome.com

TTPの姿勢は何かしらビジネスを考えたり改善する時にかなり意識しています。

 

最後に

いま思えば遠回りだったこともあるし、やっておいてよかったと言えることもたくさんあります。ビジネスを成功させる上で大事だなと思ってることの一つは、成功するまで死なずに継続することだと思っています。新規事業立ち上げるときも退路を断つなんて考えずに、リスクを最小限に失敗しても死なない範囲で色々チャレンジするのがよいと思っています。

起業しようと考えてる人も、いきなり退路を断ってリスク取らずに失敗しないように運営するって観点も持ってもらえればと思います。

リスクなく起業を始める方法はブログを書くこと

タイトルがほぼ全てです。起業始めたいならブログを書きましょう。以下は補足説明になります。

僕自身、起業してバイアウトした経験があるため、知り合いや時には知らない人から起業の相談を受けることがあります。僕が総合商社出身であり、また周りにも大企業勤務の人が多いので、現在、会社員を続けながらも会社員を続けることに疑問を持っており将来の選択肢として起業を考えたいが、何から手をつけていいのかわからないというのが最も多い相談です。そんな相談を受ける時に僕が答えている内容を文章にしたいと思います。

 

起業する上でのブログのメリット

将来の顧客を広告宣伝費をかけずに獲得できる

起業した時に最も大変なことの一つは顧客を獲得することです。どんなに画期的なサービス・商品を持っていたとしても誰にも知られていなければ売上はゼロのままです。その点ブログの読者は将来の顧客になります。例えばあなたが、新入社員の時にエクセルの習得に苦労したことから、「新入社員向けの実務で使えるエクセル術を動画と文章で教えるサービス」を思いついたとします。そうなったらブログとyoutubeで実際に教えたい内容を公開してアクセスを集めることで将来のユーザーを手軽に獲得することができます。

ちなみに起業ではないですが、この分野では「外資投資銀行のエクセル仕事術」が有名で実際に本を出版されたりセミナーを開催したりしています。

動画でエクセルを教えているサービスとしては伊藤忠在籍中の方がこんなこともやっているみたいです。

osanaikohei.com

最近では本を出版する上でも、まずはブログでPVを稼いで有名になってから、これは売れるとなったら出版するという流れが一般的です。起業せずとも本が出版できたらそれでOKという人にもブログから始めるのはオススメです。

 

アウトプットすることでインプットのスピードが上がる

自分が詳しくない分野で起業する場合にはもちろん、自分が十分に詳しい分野で起業する場合でも、ブログを書くことで必要な情報をインプットするスピードが上がります。例えば、旅行業界に勤めているわけではないが、旅行が好きで日本のホテルや観光地向けのインバウンド関連のビジネスを立ち上げたいとなり、ブログで発信しようとなったら海外の人がどれだけ日本に旅行に来ているのか、どの国から日本に旅行に来ているのかなどインプットした上で、わかりやすくアウトプットする必要があります。

ブログというアウトプットがあることでインプットの効率が高まり、起業したい分野の知識が体系的に身につきやすくなります。

アクセス数・広告収入など需要が数値でわかる

起業の準備は結果が目に見えず飽きてしまうことも多く、僕自身も準備はしてたけど世の中には出なかったものがたくさんあります。準備だけしていると飽きてしまうものですが、ブログであればアクセス数・広告収入などで将来の顧客ニーズが数値として可視化されます。もちろん最初のうちは成果があがらないので3ヶ月程度は粛々と記事を書き溜める必要がありますが、実際にアクセス数や広告収入が上がり始めるともっとよくしたいと思い、改善のサイクルに入ることができます。起業も基本的にはブログを改善するようにサービスを改善し、訪れてくれる人を増やし、収益を増やすというサイクルを回し続けることなので、その基礎をブログで培うのは結構大事なことです。

 

コストがほぼゼロで始められる

最後にブログはコストをかけずに始めることができます。有料プランに変更しても年で1万円程度です。しかも今勤めている会社を辞めずに始めることができます。コストもリスクもほぼゼロで起業の準備ができるのがブログのいいところです。

 

ブログから起業を始めるのは リスク・コストもかからず、メリットしかないのですが、ここまで説明してもなかなか一歩踏み出せない人も少なくありません。次はブログから起業を始める方法とコツについて説明します。

 

ブログから起業を始める方法・コツ

解決したい課題を明確にする

もし将来的に起業して、IPOM&Aによるイグジットを目指すのであれば、サービスや事業により解決したい課題は不可欠です。最近はてなブログで流行っている雑記系のブログだと副業にはよいかもしれませんが、起業してIPOM&Aまで持っていくことはできません。

「解決したい課題」というと重苦しいのですが、「実務に使えるエクセルの本がない」とか「いい転職エージェントがいない」とか「接待にぴったりなお店を探すのに食べログなどの既存サービスだと探しづらい」とか日常の小さな不満の中で自分が解決できそうなことから取り組むってレベルでOKです。

ちなみに不満や怒りからサービスを開発するとプロジェクトの進みが早いなんて感じている元VCの方もいます。

medium.com

 

ペルソナ(メイン顧客)を設定する

解決したい課題が設定できたら、ブログや将来的なサービスのペルソナを設定しましょう。

「ペルソナ」という言葉は、元来古典劇において役者が用いた「仮面」のことだが、心理学者のユングが「人間の外的側面」の概念をペルソナと呼んだことから、マーケティングにおいては、「企業が提供する製品・サービスにとって、もっとも重要で象徴的なユーザーモデル」の意味で使われている。

氏名、年齢、性別、居住地、職業、勤務先、年収、家族構成といった定量的なデータだけではなく、その人の生い立ちから現在までの様子、身体的特徴、性格的特徴、人生のゴール、ライフスタイル、価値観、趣味嗜好、消費行動や情報収集行動などの定性的データを含めて、あたかも実在するかのような人物像を設定するが、更にイメージを明確にするために顔写真などが用いられる場合もある。

smmlab.jp

マーケティングやサービスを考えていく上ではペルソナ設定はかなり大事です。解決したい課題はあるのにペルソナ設定がうまくいっていないから広まらないということは少なくありません。マーケティングで有名なP&Gでは、ペルソナはかなり細く設定して、名前、性別、年齢などの定量的なデータに加えて、朝は何時に起きて、どこに出社して、何時に退社して一日の生活の中でP&Gの商品に出会うのは帰り道でフラッと寄ったコンビニで・・・みたいなことをかなり細かく設定するようです。

先程の例で出た「接待にぴったりなお店を探すのに食べログなどの既存サービスだと探しづらい」という解決したい課題であれば、ペルソナは「総合商社5年目の男性27歳、おしゃれで料理やファッションの好みはうるさい。人よりも目立ちたい気持ちが強く、お店の幹事を任された際には上司がいきつけのお店を選ぶのではなく、新しいお店を提示してそのお店が課内や知り合いの中で使われるようなことに喜びを感じる・・・」みたいな感じになります。このペルソナが泣いて喜ぶ内容を書いてあげるのがブログであり、このペルソナが泣いて喜んで使うサービスを作るのが起業になります。

解決したい課題とペルソナが明確になるとブログで書くべきことが山ほど浮かぶようになるので自分自身でもこの2つを常に考える癖をつけるといいと思います。

考えすぎずにカジュアルに始める 

上記2つが考えられれば後はブログを大量に書くだけなのですが、心構えとしては考えすぎずにカジュアルに始めることが大事です。上記2つのアドバイスをすると、考え込んでしまって手が動かないタイプの人が一定数存在します。完璧主義で一度始めたら撤退できないと思ってしまう人に多いような気がします。

起業する上では打率はあまり重要ではなく、打席数が大事です。つまり考え抜いて1つのあたりを引こうとするのではなく、とにかく挑戦してみること、打席に立つことが重要です。ブログであればメリットで書いたとおり、リスクとコストは限りなくゼロです。気合を入れた有料プランで独自ドメインのブログを10個立ち上げても大学生のお小遣い程度の金額にしかなりません。

そのため考えすぎずにカジュアルにはじめて、駄目なら辞めてしまうつもりで始めることが大事だし、なんだったらぜんぜん違う複数の領域のブログを同時に立ち上げてみて最も継続するもの1つに絞るというのも有効な手段でしょう。

僕自身も会社に勤めながら、人材系のブログと金融投資関連のブログの2つを同時に走らせてみて、結局長続きしてアクセスも順調だったのが人材系のブログだったため人材系の領域で起業することにしています。 

ブログ選びよりも中身が大事

ここまで来るとHow toの部分が気になって、ブログ選びどうしようと悩む方もいますが、ブログについては何でもいいです。書き慣れているブログがあればそれでやればよいと思います。もし書き慣れたブログがないのであれば、多くのブロガーが参加してるサービスを使えばよく、2017年3月現在であれば、はてなブログライブドアブログになるかと思います。大事なのは中身で、解決したい課題とペルソナが泣いて喜ぶ内容を書いてあげることが何よりも重要です。

 

最後に

ここまでが何をしていいかわからないけど、実際に起業してみたいしそのために具体的なアクションをしたいと考えている人にしているアドバイスになります。実際に僕がこのブログをはじめてみたのも将来的な次の起業に向けてのアクションだったりします。僕自身のアドバイス通りカジュアルに始めているのですぐ撤退する可能性もあるので生暖かく見守ってもらえればうれしいです。